こんにちは。小学3年の息子を持つ母(だっぷる)です。
この記事は、小学生のおねしょ(夜尿症)について、まとめました。

私の息子も毎日、大量におしっこ……
『いつか治るだろう…』と気づけば小学3年生(8歳)になってしまいました。
宿泊行事のある5年・6年生までに治るのか不安になってきたので、覚悟を決めて『ある事』を行いました。
今回は、お子さんの夜尿症に悩むお母さん、お父さんに『当ブログ筆者の息子の体験談』も含めて、原因、受診のタイミングと夜尿症が治ったお話しさせていただきます。
・小学生の毎日のおねしょが治らなくて心配
・病院への受診のタイミングはいつ?
・夜尿症の治療ってどんな事するの?
・子供に薬を飲ますのは抵抗がある。
・家庭でできることはある?
【小学生の夜尿症】毎日なら対処が必要。原因とは?

夜尿症の今現在考えられている原因は以下の3つ。
① 夜間睡眠中におしっこを濃縮し、おしっこの量を低下させるホルモン(抗利尿ホルモン)が十分に分泌しないために、夜間睡眠中に膀胱(ぼうこう)容量以上におしっこが作られてしまう
② 膀胱や尿道は自律神経で働く。自律神経というのは意識的には動かせない神経なので、眠っていても尿は漏れない。また、夜間睡眠中は自律神経の調節により、膀胱が昼間より大きくなる。ただ、自律神経の働きが弱い場合は、膀胱が十分大きくならないために、おしっこが膀胱からあふれてしまう
③ 睡眠のリズムや寝付きが悪く、本来眠りが浅くなる明け方に、眠りが深くなってしまい、尿意を感じることができない
引用元:ベネッセ教育情報サイト
簡単に要約すると・・・
『体の異常・体の未発達・睡眠障害』どれもどうする事もできない問題です。
おねしょをしてしまっても怒らない事と、『もう赤ちゃんじゃないんだから…』などの発言は、お子さんにとってプレッシャーやストレスになるのでNG。
気長に見守ってあげることが大切です。
しかし、多くの場合は自然治癒するようですが、遅いと中学生や高校生になるまで、治らない子もいるというので、親としては焦りますよね。
【小学生の夜尿症】毎日なら原因がわかる検査を第一に。

小学生になっても、毎日おねしょをしているようなら、一度、医療機関への受診も考えてみましょう。
病院では、尿検査や血液検査や超音波検査などの検査をしていただけます。
おねしょの原因に、他の病気が隠れている場合も考えられますので、小児科や泌尿器科ではなく、夜尿症の専門医がいる病院を探しましょう。

『病気が見つかるかもしれない』と思うと怖かったのですが、8歳になって思い切って息子と一緒に病院へ行ってみました。
・膀胱や尿管に先天的な病気
・腎臓、背部・骨盤の神経の病気
・腎障害
治療開始の目安は?
基本的には6歳未満の夜尿症は、家庭での様子見が基本。
毎晩のおねしょ | 週に2〜3回 | 週に1回以下 | |
6歳〜7歳 | 生活改善 | 生活改善 | 家庭で様子見 |
7歳〜8歳 | 治療開始 | 生活改善 | 生活改善 |
8歳以上 | 治療開始 | 治療開始 | 治療開始 |
7歳以上で、毎晩のおねしょがあるならば治療開始、もしくは他の病気が原因の可能性もあるため、念のために夜尿症の専門医がいる病院を受診してみてくださいね。
【小学生の夜尿症】毎日の生活を見直そう!
病気などの可能性がない場合は、家庭でできる生活改善からはじめてみましょう。
規則正しい生活
『毎日、決まった時間に起きて、決まった時間に寝る』という事を習慣付けましょう。
ポイントは、夕食は就寝の2〜3時間前までには済ませる。
水分・塩分・糖分の摂り方
水分は夕方までにたっぷり取り、夕食時は、コップ一杯のお水を。
塩分の強いお味噌汁やラーメンは喉が乾くため、塩分の高い汁物を控えることも夜尿症の改善のポイントです。
また、果物や糖分などは利尿作用があるため控えることをオススメします。甘いお菓子やデザートも❌
緑茶や紅茶などカフェインが含むものにも利尿作用があるのでNGです。
体の冷えを対策
身体を冷やしてしまうと、膀胱が敏感になるので、就寝中は体を冷やさない工夫をしましょう。
お風呂の湯船にゆっくり入ってお腹を温めて、腹巻をしたり、湯たんぽも有効的です。
寝る前の排尿習慣
夜寝る前は必ずトイレで排尿する習慣をつける。

お味噌汁や果物は盲点でした。『健康的だから』と、毎日のように夕食に出していたので改善できるポイントでした。
1ヶ月ほど、生活改善を試みましたが、特に改善する兆しがなく、
【小学生の夜尿症】治療法とは?
生活改善でも夜尿症が治らない場合には、2つの治療法があります。
- 薬物療法
- アラーム療法
薬物療法

生活改善で、夜尿症の改善がなければ選択肢と出される一つの薬物療法。
【デスモプスシン】
おねしょをするお子さんの多くは夜間に多尿になっています。人間の体の中では尿量をへらすために抗利尿ホルモンというホルモンが分泌されていますが、夜尿症のお子さんでは夜間のこのホルモンの分泌が少ない場合があります。そのような場合は寝る前にこのホルモンを補ってあげると夜尿が生じません。舌下錠として内服薬があります。半分以上のお子さんで効きますが、やめると元に戻ることが多いのが欠点です。ただしよく効くお子さんでは普段は使わなくても修学旅行など、ここぞという場合に使用してもらうことが出来ます。この薬を使うときは夕食後の水分は控えるようにしてください。【抗コリン薬】
この薬は膀胱に働いて膀胱の収縮を抑制しリラックスさせるはたらきがあります。それにより膀胱にためられる尿量が増えることが期待できます。膀胱の働きが不安定な昼間のおもらしには効くことが多いのですが、通常夜尿症では単独使用では効果がありません。デスモプレシンやおねしょアラームと組み合わせて用いたりします。こどもでの副作用は少ないのですがときに頭痛、めまい、のどの渇きを訴えます。【トフラニール(塩酸イミプラミン)】
引用元:東京医科大学病院泌尿器科H
この薬は三環系抗うつ薬と呼ばれうつ病に使われている薬ですが、以前よりこどものおねしょの治療にも使われています。夜尿症に対する作用機序についてはよくわかっていない点もあり効果も個人差がありますが、抗コリン薬と組み合わせて投与したりします。誤って薬を大量に飲んで重篤な副作用を起こしたことも報告されていますので使用するときは注意が必要です。
やはり、薬ですから副作用も心配です。

夜尿症と言えど…それ以外は健康な体なのに子供に薬を飲ませるのは、私は抵抗がありました。
アラーム療法

アラーム療法とは、寝る前に子供のパンツにセンサーをつけて、寝てる間におしっこをしてパンツが濡れるとアラームが鳴り、子供を起こす治療の方法。
お漏らしをしている最中や直後にアラームが鳴ることで目を覚まし、『お漏らしをしている時はこんな感じかぁ』ということがインプットされて、改善が期待できるようです。
アラーム療法による、寝ている最中に起こす行為について…子供の脳の発達には影響がないことがわかってきたとのことです。
アラームが鳴って出しかけたおしっこを止めて、膀胱に残ったおしっこするためにトイレに起こさなければならないので、親も子供も根気が必要だけど、副作用の心配が無く、成功率は3ヶ月継続した場合80%を超えるそうですよ。

私の小学3年の息子もこの方法にチャレンジして、今までが嘘だったかのように夜尿症がピタッと無くなりました。
別の記事にまとめていますのでよかったら読んでみてください。
【小学生の夜尿症】毎日大量にしてたのに治った!原因と対策まとめ
今回はおねしょ(夜尿症)の原因や対策についてまとめました。
6歳から治療始めた時は、効果はなかったのに、半年後にもう一度アラームをチャレンジしたら、あっさり卒業した!なんて話も聞くので、その子ペースで進めて治していけたらいいですね。

焦らず、怒らず。
薬は最終的な手段で、まずは生活改善、アラーム療法で考えてみてくださいね。
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